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【04.20 rhivs-alive〜Chain Chemical Reaction@北堀江Club Vision】

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写真: 【04.20 rhivs-alive〜Chain Chemical Reaction@北堀江Club Vision】

写真: 【2014.04.27:rhivs ZERO LAST GIGS〜"Bye-Bye Bokura no Aishita minaoihorie ZERO"】 写真: 【"終焉"カラノ"始マリ"】

冬へと逆行したかの如き
冷たい空気に肌を刺される儘
夜道を急いだ03.20 18:50
今回の饗宴の舞台、
大阪は北堀江のClub Visionに
漸く僕は辿り着いた。

肌には凍えた空気の破片が
深く刺さった儘で。
動く度にかちゃかちゃと煩く
音を立てていたに違いない。

やはり僕にとって日曜日は
多忙なる"鬼門"…
到着した時点でまさかのOp.act
CICEのステージが終了しており、
彼等の音の葉が聴き届けられなかった事が
とても残念で。
少しがっかりしたものの、
フロアへと足を踏み入れた。


元々、Club Visionは
低音域により"彩り"を魅せるハコだが
"頭打ち"な分、やはり
全体的に音が籠りがちになるのだろうか?

僕自身が此の箱に来る事が
随分久し振りだった所為もあるだろうが
今回のライヴイベントを通し
各バンド全体的に
その印象が強かった様に感じる。

僕の感覚で例えるなら、
薄い水膜一枚の"隔たり"が破れず
其の内部で音が"立たぬ"儘に
混濁した感じとでも言おうか…
とにかくもどかしい思いをしたのだが。


さて、そんな中での
rhivsの登場である。

新たなSEは針の飛んだ
アナログプレイヤーの音源を流す
微弱な周波数の海外電波放送に
(此のイメージ自体が最早
おかしなシチュエーションなのだがw)
ラジオのチャンネルを繊細に
合わせていくかのイメージを僕に与え、
新たな"世界への導入部"に
否が応にも期待は高まる。

そして此れは特筆すべきと言うか
流石と言う可きか、
摩訶不思議と言う可きか(笑)

Drs. Kammy氏の雷鳴の如き
凄まじき轟きは
驚くばかりにあっさりと
其の薄い膜を突き破り
僕の脳へとダイレクトに
音の葉を"直結"してきたのだ。

どちらかと言うと
中〜高音域に強めのバランスを
持って来ていると思われる
rhivsの音の葉達にとって
決して霞む事なき同氏の
圧倒的なドラミングは
大きなアドバンテージであり
強みであろう。

そして其の低音に霞む事無き
音圧を掛け続け、
"突破口"を裂き続けたrhivsの
"不協和音"は見事なまでの調和を魅せ、
やがて空間一杯に勢い良く迸り
鮮やかな"世界"の翼端を広げた。


俯き音の葉の"世界"へと
"導き"により容易く入り込めた
僕の視界へ留まったのは

パワーへと変換された音霊が
ドラム缶の上に置かれた
カップの中の深紅の液体を
沸騰するかの如く振動させ、泡立て
ボコボコと沸き立つ様(さま)…

彼等の音の葉を聴き、
言い表す事でしか表現出来ない筈の
体内で感じる血流を、"源泉"を
儘に表すかの如く
現実世界に"現象"として証明した
共鳴する液体の鳴動に、
僕は酷く悦びを感じ
満面の笑みを零した。


今回のrhivs-aliveのキヰワアドを
僕なりに名付けるなら
『Chain Chemical Reaction』

訳せば"連鎖化学反応"という意味だが

此の化学反応式を"知識"としてでは無く、
肌で目の当たりに感じ、
"方程式"ではなく"言の葉"で
表現出来る機会など
そうそうあるものじゃ無い。

彼等は僕に其れを与えた。

紡ぐ証達を以て彼等は
時折、不可能を可能にする
Mad Scientist達の集団であるかの様に
僕には感じるのだ(笑)


だからこそ悦びの刹那に
時折起こるハウリングは
耳許から暴発した銃の如く
パンと"世界"を弾き出され、
脳へ直結したコードを
無理矢理引き抜いたノイズの如くに
身体が勝手に拒否反応を示す
とても嫌なものだ。

あれは僕にとって刹那から
無理矢理引きずり出される
凶器みたいなもので。

今回はrhivsに限らず
各バンド何らかの音の葉に
出ていた症状で少し残念だった。

出る杭を打つかのピーキーな反応は
あまり頂けないものだが、
それぞれに予期せぬ状況、
"バランス"というものがあるのだろう。

素人である僕が音作りの難しさを
少し垣間見た気がしたひと幕であった。


さて、この僕の未熟なライブレポを
何時も読んで下さっている方の中で
お気付きの方はいらっしゃるだろうか?
僕が今回"進化"と言うキヰワアドを
使っていない事に。

様々な不確定要因が絡み
常に本調子を舞台に合わせるのは
決して容易な事では無いだろう。
特に今回はセットリストも4曲と短く
限られた時間の中で
より"高み"へと上るのは
至難の業であるだろうが
今回は"進化"と言う言の葉を使う程の
新たな発見には至らなかった。

然し、自らの壁を一歩でも"先"へと
破ろうと足掻き続ける
其の"緩まぬ"姿勢は
デビュー当初と何ひとつ変わらない。

だからこそ僕は"次"へと
大いに期待しているのである。


次回は今週日曜。
04.27@南堀江ZERO
『LAST GIGS 〜 bye-bye bokurano aishita LIVE HOUSE』
南堀江ZEROラストの
ロックイベントである。

南堀江ZEROについて
今まで僕が一切、
触れて来なかった理由は
後ほど上がるであろう
特別コラムでゆっくりと。


さて、rhivs live終了後、
バーカウンターに肘を突き
煙草をくわえる僕の肌に、
刺さった儘だった凍気の破片は
与えられし"熱"に融け、
しっとりと湿す汗に
姿形を変えていた。

【04.20 rhivs-alive〜Chain Chemical Reaction@北堀江Club Vision】 http://twitter.com/myproud_0117

タグ: column rhivs

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