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<rhivs-"NUDE"〜1st. anniversary ROCK event@南堀江ZERO >

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写真: <rhivs-"NUDE"〜1st. anniversary ROCK event@南堀江ZERO >

写真: 【邂逅】 写真: 【破壊トノ対話】

"あの日"一体、
僕は何を目撃したのか…

冴返る麗月を
数刻後に控えた此の日、
結成一周年という記念すべき
rhivs Liveの暗幕は開き
一年前と同じく
南堀江ZEROの舞台に立った
彼等の姿を目の当たりにした時、

突風の如く去来した
数々の"慟哭"のシーンは
闇に蠢く鮮やかなる黒の燐光を
幾重にもフラッシュバックし、
僕の握る小さき拳に力を与え
瞬く間に去っていった…


僕自身もコラムニストとして
自らの意識をフォーカスし
ライヴレポを書き始めて一年…
コラムニストとしての"僕"は
rhivsと共に生まれた。

ライヴ終了後は毎回、
自らの裡に存在する
言の葉の淵を浚う為に
"孤独"で在る可き環境を
整える事も出来ぬ儘、
慌ただしい日常生活を送りながらの
頭脳と記憶力、忍耐力。
そして自らとの戦いであり、

遺されたひとつひとつのシーンを
心の示すが儘に言の葉に孵し
描く事に悩み抜いた時間を
総て明確に記憶する程
とても密度の濃い一年であった。

感慨深く無い筈が無い。


初めて"rhivs"として
突然舞台に舞い降りた彼等を見た時、
戸惑いしか感じ得なかった。
今、改めて読み返さなくとも
あの時自らが描いてみせた
初コラムの文面は
今でも簡単に思い返せる程、
酷評だったのを憶えている。


然し、あれから一年…
たった一年だ。

様々な"関"を乗り越え
傷付き乍らも
此れ程までに激変し
"進化"を遂げたバンドを
僕は未だ他に知らない。

今更乍ら驚愕する。


今回、此のイベント開催の
告知発表にあたり
僕は始めに首を捻った。
何故、一周年の記念すべき日に
オーディエンスでは無く
クリエイター優先の
ライヴを行うのかと。

rhivsとしてのライヴ活動に
金銭面での大きな負担となる
フリーチャージライヴ…
採算に釣り合う訳が無いと。

然し一年間、
彼等を具に見つめ続けた僕はまた
心の何処かで解っていた。

彼等は敢然と、公然と
今の澱みきった音楽業界に
レジスタンスの烽火を上げ、
金銭では得難い
見えぬ"もの"を得るつもりなのだと。

そして僕の推察は
見事に的を得ていた事を知る。
余りの大胆さに驚きはしたが(苦笑)


勿論、今回のライヴイベントを
オーディエンスのひとりとして
また、描く人間として
様々な演者の描く"世界"を旅し、
其処に在る音の葉を
心ゆくまで愛でさせて頂いた。

そして鬼気迫る圧倒的な
チカラを魅せつけ
誰よりも鮮やかな"世界"を刻み
"猛毒"を空間に解き放った
rhivs渾身のステージに
文句などあろう筈も無い。

然し、此のライヴイベントが
成功だったかどうかを今回、
僕は此処で語るつもりは無い。
何故なら今回に限って言えば
其の成否を語る"役目"を担うのは
"僕"では無いのだ。


バンドマン、
そして未成年の若者達を
フリーチャージにするという
前代未聞の此のイベントを
ZEROというライヴハウスが
そしてrhivsが
自らに"犠牲"を強いてまで
魅せたかった"もの"

そして、其のコンセプトに賛同し
出演を快諾した強者達が抱えた"想い"

そして何よりも"彼"が眠る間を惜しみ
膨大なる時と手間暇を掛け
刹那に賭け総身で
伝えたかった"もの"

其れが何であったのか…
あの場に居合わせた
感性豊かな兵達なら
きっと感じ取れた筈だ。

だからこそ、
敢えてクリエイターや未成年者に
フォーカスした此のイベントで
"夢"を追う若者達が
"野望"を追い掛ける兵共が、
rhivsが"導き"と共に
音の葉に託した"想い"を
どんなカタチで孵し返せるか…

此のイベント自体の真の"成否"は
正に其れに尽きる。

自らの抱く"夢"を
叶える路を切り拓き
自らの媒介で"証す"事で
初めて彼等rhivsの試みは
成功したと言えるのだろう。


"もの"を創るという事には
何事にも苦しみと
其れを上回る悦びが存在する。
"彼"は自らの身を以て
凡る"媒介"を利用し
其れを体現してみせた。

其の"行間"に託された
メッセージを読み取るのは
あの場に居合わせた
クリエイター達の役目…

一朝一夕で示せる"もの"など
単なる"娯楽"に過ぎない。
簡単に忘れ去られてしまうものが
真の"証"であろう筈が無い。

現に彼等と共に過ごした一年間の
ステージの一刻一刻は
僕の記憶に鮮明に描かれている。
其れが"証す"という事だと
僕は身を以て知っている。

だからこそ、
今回のライヴイベントの
真の意味での"成否"を
rhivsが彼等から得るには
まだまだ沢山の時が必要なのだ。


僕は"夢"という
安っぽく響く言の葉を
使うのはあまり好きではないのだが。
今回は敢えて使わせて貰う。

どうか総てのバンドマンへ。
己の夢を証す事を
諦めないで頂きたい。
そして、音楽を生み出す事無き
者達の裡に新しい風を吹き込み
本来、"音楽"というものが持つ可き"本質"たる
生きる為に奮い立つ"チカラ"を取り戻し
与えて欲しいと切に願う。

君達ひとりひとりが
身の裡に渦巻く自らの
"音楽"というものを
表現する為に生を受けたと
真に感じるのであれば。


そして、もうひとつ。
何も生み出さないからと
涼しき他人顔で此のコラムを
読んでいる君達にもひと言。

確かに今、君達は
何かを生み出す"特技"は
持たないかも知れない。

然し、毎日という日常で
例え誇れる"何か"が無くとも
例えば仕事であったり、
勉学やスポーツであったり…
何だって構わないが
自らの生き様を、空間を
豊かに彩り"創る"という
何よりも重大な使命がある。

いわば、自らの人生を
自らで創り上げし
立派な"クリエイター"であるという事に
どうか気付いて欲しい。

"創造"という言の葉は
芸術に携わる者だけの
"専売特許"では決して無いのだ。


"あの日"一体、
僕は何を目撃したのか…
僕は知っている。


rhivs総指揮の元、
刹那に描かれし渾身のロードフィルム
『"NUDE" 〜One Night Catharsis by deadly poison』は
満を持して遂に回り始めた。

数多のキャストが名を連ね
何時の日か彼等のスクリーンに
美しき〜Fin〜が描かれる日を
僕は楽しみにしている。


次回、rhivsは初めて
東京は下北沢へと場を移し
新たな"章"を回し始める。
僕にとっては良き"刹那"の
思い出しか存在しない
下北沢のライヴハウス群…
rhivsは必ずや新たな"刹那"を
重ねて来るであろう。

だから、今まで遠方で
見る事が出来なかった
関東在住の皆様に
バンドマンに。
是非脚を運んで頂く事を切に願い、
此のコラムを締めたいと思う。

彼等の美しき猛毒を
其の身を以て体感せよ。

〜rhivs結成一周年によせて〜 Yuki.Y


<rhivs-"NUDE"〜1st. anniversary ROCK event@南堀江ZERO > http://twitter.com/myproud_0117

タグ: column rhivs

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