<rhivs@clapper>
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嘗て無い程の
持ち得る想いの丈総てで
『激情』を叩き付ける『彼』の歌声。
余りの強さと痛みに
思わず俯き、
床に目を遣った
僕の瞳に映ったのは
彼等を背後から包む蒼暗き光の中、
ひとつ、ふたつと床に滴り
降りしきる大粒の『雨』の跡…
『雨』が成した影の痕は
彼の住む鮮やかなる
『蒼の世界』の足許を
徐々にどす黒く浸食した。
そして打ち明けられた
突然、彼等を襲った事実、
再び『彼』を襲った事実。
思い返すと彼の情景は
彼等が受けたであろう
衝撃の深き痕を想起させるには、
余りに象徴的過ぎて
僕の胸を鋭く痛みに灼く程の
辛くも美しい情景と相成った。
薄蒼き僕のフィルターを、
暗褐色の網膜を貫き
届けられた僕のscreenに
映り込んだ此の情景を、
彼等の描いた『世界』のfilmを
恐らく一生忘れる事は無いだろう。
<rhivs@clapper> http://twitter.com/myproud_0117
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